UK 2016 6 18
日本人は、一口に「イギリス」と言ってしまいますが、
正式な名称は、「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」です。
つまり、グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国です。
これでは、国名として長いので、
通常は、「UK」と省略されることが多いのです。
パソコン向けの電子辞書の「Eijiro」によれば、
「1536年にイングランドとウェールズが統合し、
1707年にスコットランドが加わって、
グレート・ブリテン連合王国(the United Kingdom of Great Britain)が成立し、
1801年に北アイルランドが加入して、この名称になった」とあります。
英国(UK)の悩みは深い。
数年前までは、スコットランド独立をめぐって、国論が二分され、
今度は、EUから離脱か残留かをめぐって、国論が二分されています。
10年以上前には、ブレア政権の時に、「ユーロ」加盟でも議論が紛糾していたと思います。
高齢の人たちは、今でも、酒場で、
「ヴィクトリア女王の時代は、よかった」と嘆くと聞いたことがありますが、
いつも嘆いてばかりいないで、
「ヴィクトリア女王ならば、どう考えるか」と発想すべきでしょう。
あるいは、護国卿(Lord Protector)と呼ばれたクロムウェルならば、どう考えるのか。
そういう発想が必要です。
「永遠の繁栄が続く」と思われた現代のローマ帝国も、落日が忍び寄る。
「日が沈まぬ帝国」と言われた大英帝国も、人々の記憶の中にある。
「日が暮れるのは早い」とキリストの日記には記されているのか。
(2010年、このサイトに記す)